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San Francisco, Seattle旅行を終えて(1999年7月5日)


(中村君(チュラリック)と坂中さん(カイロン))


(Larry Tjoelker at ICOS)


(Professor Mike Gelb at Locks)


(Climbing Wall in REI)

今回、Ernst Schering Foundationの主催で、エイコサノイドカンファランスが開催された。シンポジストはSir John Vaneを含む13名で、二日間にわたり熱心な討論がなされた。この中で、エイコサノイド研究の基礎的進展と同時に種々の受容体拮抗薬や酵素阻害剤の開発への道筋が発表された。ホスホリパーゼA2がARDS (acuterespiratory distress syndrome)の発症に重要な役割を果たすとの我々の研究成果も反響を呼んだようだ。これらの研究成果はまもなく単行本として出版される。二日間のワークショップの後、我々の教室の卒業生である中村元直君(現、Tularik社)、否坂中知恵さん(現、Chylon社)と会う機会が持てた。二人ともカリフォルニアの生活を楽しみながら、創薬を含めた新しい仕事の開拓を進めていた。7月1日に、以前からの憧れの町であるSeattleを訪ねた。あいにく、この土地に典型的な雨模様だったが、美しい自然に囲まれた落ち着いた町をすっかり気に入ってしまった。初日はホスホリパーゼA2の研究で有名なワシントン大学のMike Gelb教授と過ごし、翌日は朝8時からICOS社研究所を訪れた。ICOSは現在組換えPAF分解酵素の臨床治験に入っている。SeattleはICOS以外に、Microsoft社、Bowing社、Starbucks Coffee、それとアウトドア製品で有名なREIなどの発祥の地としても有名である。もちろん、美しい緑の環境の中にあるUniversity of WashingtonのBiochemistry教室は40名のスタッフからなり、全米で屈指の研究を進めていることは言うまでもない。